元保育士がおすすめする保育園で人気の読み聞かせ絵本!子どもの食育や知育のヒントにもなる「はらぺこあおむし」のレビュー

幼児向け(3歳~6歳)

こんにちは!

今回は、
絵本
「はらぺこあおむし」
についてレビューしていきます!

絵本の王道であるこの作品は、
子どもの興味を強く引き付けるところが
とても魅力的な絵本です。

男女関係なく、
そして乳児も幼児も
この作品の読み聞かせを始めると、
みんな集中してよく見ていました。

乳児であれば
一つひとつの意味が分からなくても、
色彩の鮮やかさや
あおむしが大きくなっていくところ、
大きなちょうちょになるところなどは
特に興味をひかれます。

大きな子ども達にとっては、
「むし」は強い興味の対象であり、
どんな生活をしているのかについても
興味があるでしょう。

そして、
たくさんのおいしそうな食べ物が出てきて、
食育にもつながる
すばらしい絵本です!

今回は、
保育士の視点から
絵本「はらぺこあおむし」の
魅力について
徹底レビューしていきます!

絵本「はらぺこあおむし」のあらすじ

「はらぺこあおむし」のお話は
日曜日の朝に
あおむしが卵からうまれてくるところから
始まります。

あおむしはとてもはらぺこでした。

食べものを探しまわっていくはらぺこあおむしは、
月曜日にはりんごを1つ、
火曜日には梨を2つたいらげて、
少しずつ大きく成長していきます。

まだまだはらぺこのあおむしは、
水曜日にはすももを3つ、
木曜日にはいちごを4つ、
金曜日にはオレンジを5つと
食べ続けていくのです。

その後にも
チョコレートケーキ、
アイスクリーム、
ピクルス、チーズ、サラミ、
さくらんぼパイなどなど、
たくさんの食べ物をどんどん食べ続けます。

食べすぎて
はらぺこあおむしは
お腹痛くなってしまいます。

はらぺこあおむしは
いったい
どうなってしまうのでしょうか。

素敵な絵に
癒されながら
楽しく最後まで
見る事ができる
絵本です。

絵本「はらぺこあおむし」の魅力を徹底レビュー

この作品を知ったのは、
保育の勉強をしている学生の時でした。

保育園での実習に向けて
読み聞かせの絵本を購入したいと、
本屋さんで色々な絵本を見ている時に、
児童書の絵本コーナーの目立つ所においてあり、
それまでも時々見かけていて
気になっていたこともあり、
手に取りました。

実際読んでみて、
すぐに大ファンになりました。

自分の妊娠中にも、
お腹に向かって
読み聞かせをしていたくらいです。

子育て・育児に役に立つ

この絵本は子育て・育児にも
役立つと思います!
その理由は、
「どんどん食べて大きくなろう」という、
大切なメッセージが描かれているからです。

子育て中は、
子どもの食事には、
好き嫌いや、偏食、遊び食べ、
量を食べてくれない、
食事のマナーなどなど、
悩む事がたくさんあります。

育児書やネットなどを見ると
栄養バランスとか
好き嫌いをなくすためにとか、
親を精神的に追い詰めるような表現もあり、
悩んでいるのにさらに
辛くなってしまうような事もあると思います。

この絵本の、
はらぺこあおむしが
好きな物をどんどんと食べていって
大きくなる様子を見ると、
食べる事は楽しい事、
食べたいなと思ってくれる
きっかけになるのではないかと思います。

色彩の美しさが魅力

この絵本を読んでメリットに感じた1つ目は、
この作者に共通している評価でもある、
色彩の豊かさ、独特さにあると思います。

細かいタッチよりものびのびと大きく、
カラフルなタッチで描かれた絵は
見るのが楽しいのはもちろんですが、
こんなにのびのびと
好きなように描いていいんだよという
子どもへのメッセージにもなっており、
子どもがたくさん色を使って
絵を描いてみたいと思えるところが
素晴らしいですね。

この「はらぺこあおむし」の絵本の
ぬりえ バージョンもあり、
子ども達はそれも大好きでした。
絵本と同じように色を塗る子もいたり、
好きな色で個性的に塗ったりと
とても楽しそうでした!

食育につながる

メリットの2つ目としては、
子どもが興味を持つような
食べ物がたくさん出てきていて、
子どもがどんな食べ物に関しても
「食べてみたい」と思えるようになっています。

保育園の給食で、
子どもが食べる気持ちがそれてしまっている時に、
「これ、はらぺこあおむしさんが
食べてたチーズと一緒だよ!」
などと声をかけると、
「食べる!」と、
はりきって食べたりする様子もありました。

昆虫の生態を学ぶ事ができる

メリットの3つ目としては、
子どもが日常的に抱きがちな
「なぜ?」に対する答えを
提供しているところです。

あおむしの成長過程、
つまり、幼虫の時に、
たくさん食べて、
さなぎになってから
蝶になるという事に興味を持ち、
図鑑をみて、
虫の事を調べたりする子もいました。

小学生が高学年で
勉強するような
昆虫の生態に興味を持ち、
自分で調べるなんて
すごいですよね。
(小学校では、
幼虫から成虫になる過程で、
さなぎになるのは完全変体に分類され
その例に蝶が出てきたりします)

大きなデメリットは思いつきませんが、
時代や地理的な差異のために、
食べ物の中には、
子どもにとっては最初は
ピンとこないものもある様子でした。

それは、知らない食べ物を知る
きっかけにもなります。

保育園の子ども達は
この絵本が本当に
大好きだったので、
保育士時代には
手袋シアターも作りました。

特にちょうちょが
最後に登場するシーンが人気で、
みんな急いで手で
チューリップのお花の形を作り、
ちょうちょが
飛んでくるのを待っているので、
「ぱたぱた~」と言いながら、
順番に手にとまると
とても喜んでくれました。

またこの絵本はCDもあります!

歌に合わせて
リズミカルに物語が進んでいくので、
読み聞かせが苦手な方には、
こちらもかなりおすすめです。

子ども達は
土曜日にあおむしが食べた
「♪チョコレートケーキと
アイスクリームと・・・♪」
の所が好きで、
結構早口で、
食べ物を次々に言っていくのですが、
上手に一緒に歌っていました♪

この絵本には英語バージョンもあります。
はらぺこあおむしファンなので、
見つけた時には
思わず買ってしまいました。

英語バージョンのCDもついていて、
私も好きなので、
家でもかけたりしていたら、
いつの間にか息子が
口ずさんでいて驚きました。

まとめ

自分も保育士になってから、
子どもの偏食などに悩んでいると
親御さんから相談を受けることが多かったです。

実は私も、
下の子が食に興味がない子で、
離乳食も全然食べず、
なんとか離乳食が終わっても、
食べたいという意欲がなく、
色々工夫したり、
あの手この手で食べさせてみたりなど、
毎日悩む日々でした。

この絵本を読めば、
すぐに何でも食べるようになったりするような、
魔法の絵本ではありません。

でも、
楽しく食べる、
それを親に思い出させてくれたり、
子どもが食べる
きっかけ作りになる絵本だと思います。

食育だけではなく、
様々な知育が含まれている
絵本でもあると思います。

この絵本が多くの保育士さんや
保護者の支持を得ているのは
そのあたりのこともあると思いました。

この記事が、
絵本「はらぺこあおむし」の
購入を検討している方の
参考になれば嬉しいです!

最後まで読んでくださり、
ありがとうございました!

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