「履歴書、何を書けばいいんだろう」
「自己PRって、保育の経験をどう書いたらいいの?」
「職務経歴書って、保育士でも必要?」
こんにちは、元保育士のれいです。
私が保育士から異業種へ転職を考え始めたとき、一番手が止まったのが、この「履歴書と職務経歴書」でした。
新卒採用以来、ちゃんと書いたことがない。学校で習ったわけでもない。
パソコンの前で固まって、結局その日は何も書けずに終わる、を繰り返していました。
この記事では、保育士・看護師・介護士の方が、転職の場で採用担当者に「会いたい」と思わせる履歴書・職務経歴書を書くための具体的な手順を、例文つきで整理します。
新卒以来書いていない方、初めて転職する方を想定しています。
先に:書類作成は、エージェントに任せていい部分が多い
身も蓋もない話を最初に書きます。
履歴書・職務経歴書の添削は、転職エージェントが無料でやってくれます。
「自分で書いた→エージェントに見てもらう→修正点を反映」のサイクルを2〜3回回すと、ほぼ完成します。
プロの目が入った書類は、自分一人で完成させた書類より、書類選考の通過率が明らかに上がります。
「最初から完璧に書こう」とせず、「7割くらい書いてエージェントに渡す」のが、結果的に一番ラクで早い動き方です。
この記事は、その「7割を埋める」ための手順書だと思って読んでもらえたらと思います。
履歴書と職務経歴書の違い
新卒のとき履歴書しか書いたことがない方も多いので、まず2つの違いを整理します。
| 履歴書 | 職務経歴書 | |
|---|---|---|
| 目的 | 基本情報を伝える | 仕事のスキル・実績を伝える |
| 書式 | 定型フォーマット(厚労省様式など) | 自由形式(A4 1〜2枚) |
| 内容 | 学歴・職歴・資格・志望動機など | 具体的な業務内容・成果・スキル |
| 必須度 | 必ず必要 | 転職では必須(新卒では不要) |
転職時は2つセットで提出するのが基本です。
履歴書だけだと、採用側は「実際に何ができる人か」が判断できません。
職務経歴書で「現場での具体的な動き方」を伝えるのが、書類選考突破の鍵になります。
履歴書の書き方|採用側が見ているのはここ
① 写真:第一印象の8割が決まる
スマホ自撮りや証明写真機で済ませてしまう方も多いですが、写真館で撮影してもらうのを強くおすすめします。
採用担当者は1日に何十枚も履歴書を見るので、写真の印象でほぼ第一審査が終わると言っても過言ではありません。
料金は3,000〜5,000円。
データでもらっておけば、複数の応募で使い回せます。
保育士・看護師・介護士の場合、清潔感のあるシンプルな服装(白系のシャツ・ジャケットなど)が無難です。
② 学歴・職歴:時系列で正確に
学歴は高校から、職歴は最初の就職から、すべて記載します。
「いつ入職して、いつ退職したか」を西暦・和暦どちらかで統一して書きます。
退職理由が「自己都合」の場合、シンプルに「一身上の都合により退職」で問題ありません。
詳しい理由は職務経歴書または面接で伝える前提です。
③ 資格:取得年月と正式名称で
「保育士」「看護師」「介護福祉士」など、資格は正式名称で書きます。
取得年月も忘れずに。
普通自動車免許も、業務で必要そうなら記載しておくと加点になります。
④ 志望動機:「なぜ”この職場”なのか」を必ず
多くの人が「保育の仕事が好きだから」「子どもが好きだから」で済ませてしまいますが、これは採用担当者が一番ガッカリする志望動機です。
なぜなら、その理由なら他のどの保育園にも当てはまるからです。
志望動機で大事なのは、「なぜ”うちの園”を選んだか」を具体的に書くこと。
求人票・園のホームページ・口コミなどから、その園独自の特色を必ずひとつ拾い上げて、自分の経験と結びつけます。
NG例:
「子どもが好きで、子どもの成長に関わる仕事に就きたいと思い、貴園を志望いたしました」
OK例:
「貴園の『子どもの主体性を尊重する保育方針』に強く共感いたしました。前職では行事の準備に追われ、子ども一人ひとりとじっくり向き合う時間を作りにくいと感じていました。貴園のように年齢別の自由遊びを大切にする環境で、子どもたちの『やりたい』を引き出す保育に挑戦したいと考えております」
職務経歴書の書き方|「会いたい」と思わせる構成
職務経歴書はA4で1〜2枚が目安。長すぎても読まれず、短すぎても情報不足になります。
基本構成は次の5ブロック。
- 職務要約(200〜300字)
- 職務経歴(園名・在籍期間・役職・担当業務)
- 具体的な業務内容(クラス担当・年齢・人数・行事担当など)
- 活かせるスキル・経験
- 自己PR
① 職務要約|全体像を200〜300字で
「私は何ができる人なのか」を、300字以内でまとめます。
採用担当者はここで「続きを読むか、読まずに弾くか」を判断します。
例(保育士):
「保育士として10年間、認可保育園で0〜5歳児の担任を経験。3年目以降は2歳児クラスのリーダーを5年務め、後輩指導・行事の企画運営にも携わりました。保護者対応では『話しやすい先生』との評価をいただいており、特にクレーム対応では冷静な傾聴と具体的な改善案の提示を心がけています。今後は、より小規模な環境で子ども一人ひとりにじっくり向き合う保育を実現したいと考えております」
② 職務経歴|事実を時系列で
園名・在籍期間・雇用形態・役職を整理して書きます。
例:
○○保育園(社会福祉法人△△会)
2017年4月〜2026年3月(9年間)/正社員
役職:2歳児クラスリーダー(2020年4月〜)
保育園規模:定員90名/保育士18名
③ 具体的な業務内容|数字を入れて具体的に
「子どもの保育」だけでは何をしていたか伝わりません。
担当年齢・人数・経験した業務を具体的に書きます。
例:
- 0〜5歳児の保育(担任歴:0歳児3年・1歳児2年・2歳児5年)
- クラス運営(指導計画書の作成・日案/週案/月案の立案)
- 連絡帳・園児カルテの記入(毎日約20名分)
- 行事の企画運営(運動会・発表会・遠足・親子参観日など)
- 保護者対応(送迎時の対応・面談・クレーム対応)
- 後輩指導(新人保育士のOJT・プリセプター経験3名)
④ 活かせるスキル・経験|次の職場で何ができるか
過去の業務を、次の職場でどう活かせるかに翻訳します。
これが弱いと、「経験はあるけど活かし方が分からない人」と判断されます。
例:
- 0〜5歳児の発達特性に応じた保育の実践
- 保護者の信頼関係構築(クレーム対応・面談スキル)
- 後輩指導・チームリーダーシップ
- 行事の企画から実施までのプロジェクト管理
- 連絡帳・カルテ作成を通じた文章作成スキル
⑤ 自己PR|エピソードで証明する
「コミュニケーション能力があります」だけでは響きません。
具体的なエピソードで、その能力を証明します。
例:
「3年目に2歳児クラスのリーダーを任された際、保護者からのクレームが続いた時期がありました。一件ずつ丁寧に話を聞き、改善できる点と園の方針を分けて伝えることを徹底した結果、半年後には『前より話しやすくなった』との声をいただけるようになりました。
この経験から、相手の感情を受け止めつつ、必要な情報を冷静に伝える力を身につけました。次の職場でも、保護者・同僚との信頼関係を一から築き直していきたいと考えております」
退職理由の書き方|「不満」を「前向き」に変換する
志望動機・自己PRと並んで悩むのが「なぜ前職を辞めたか」の伝え方。
本音は「人間関係がしんどかった」「給料が安かった」「残業が多すぎた」かもしれませんが、これをそのまま書くと「不満を持ちやすい人」と判断されます。
本音を否定するのではなく、「次の職場で何を実現したいか」に翻訳するのがコツです。
| 本音 | 書き方 |
|---|---|
| 人間関係がしんどかった | 「よりチームワークを重視する園で働きたい」 |
| 給料が安かった | 「自身の成長と評価が連動する環境を求めて」 |
| 残業が多すぎた | 「業務効率化に取り組む組織で、より子どもと向き合う時間を増やしたい」 |
| 体力的に限界だった | 「長く保育に関わるために、無理なく続けられる規模の園を選び直したい」 |
| 方針が合わなかった | 「自身の保育観により合致する園で、新たな挑戦をしたい」 |
これらの変換は、エージェントの担当者と一緒にやると、自分では思いつかない言い回しが見つかります。
提出前の最終チェック5項目
書き終えたら、提出前に必ず以下をチェックします。
- 誤字脱字がないか(一晩寝かせて翌朝読み直すと、ほぼ見つかる)
- 「である」「です」など文体が統一されているか
- 1ページ目の上半分に、自分の強みが必ず入っているか
- 応募先の園名・正式名称が正しく書かれているか
- 志望動機が「他のどの園にも当てはまる」内容になっていないか
特に最後の「他のどの園にも当てはまる志望動機」は、書類選考で落ちる最大の原因です。
1分でいいので、応募先の特色を求人票・ホームページから拾い上げて、必ず1文だけ盛り込んでください。
よくある質問
Q. 履歴書は手書き?パソコン?
A. パソコン作成で大丈夫です。
保育・医療・福祉業界でも、手書きを必須にする職場はかなり減っています。
ただし「手書き必須」と求人票に書かれている場合は、それに従ってください。
Q. 職歴に「短期で辞めた職場」も書く必要ある?
A. はい、書いてください。
書かないと「経歴詐称」になり、内定取消の理由になります。
短期で辞めた理由は、職務経歴書または面接で「学んだこと」と一緒に伝えれば、マイナスになりにくいです。
Q. ブランクが長くても大丈夫?
A. 大丈夫です。
育児・介護・体調回復など、ブランクの理由を正直に書けば、採用側も判断できます。
ブランク中に保育・看護・介護に関連する勉強や活動をしていれば、それも書いておくと前向きに見てもらえます。
Q. 自己PRが思いつきません
A. 過去5年で「人に感謝されたこと」「うまくいって嬉しかったこと」を3つ書き出してみてください。
そのエピソードが、自己PRの原型になります。
エージェント面談で話してみると、担当者が一緒に言語化を手伝ってくれることが多いです。
最後に|書類は「対話のきっかけ」です
履歴書も職務経歴書も、完璧に書こうとすると一行も書けなくなります。
書類はあくまで、面接という「対話のきっかけ」を作るための道具です。
大事なのは、「会ってみたい」と思ってもらえる7割の完成度。
残り3割は、エージェントの添削と面接でカバーすればいい部分です。
3年動けなかった私が振り返って思うのは、「書類作成で固まっていた時間が、もったいなかった」ということ。
最初の1社に応募するハードルさえ越えれば、あとの応募は驚くほどスムーズに進みます。
今日、最初の1行だけでも、書き始めてみてもらえたらと思います。
動かない週末も、ちゃんと「自分のための時間」です。
書く気力が出ない日は、ブラウザを閉じて休んでしまって大丈夫です。
気持ちが少し戻ってきたタイミングで、また読みに来てもらえたらと思います。
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