こんにちは！
今回は、
絵本「ノンタンのたんじょうび」
についてレビューしていきます！
子どもが小さい時は、
本人はまだ誕生日ってなんだろう？
とよくわからないですよね。
子どもが小さい時の誕生日は、
本人よりも、
親や家族などまわりの人達にとって
特別な日という感じかもしれません。
子どもの喜ぶ笑顔を想像して、
色々準備するのが楽しいですよね。
この絵本では、
誕生日っていいな、
誕生日楽しみだな、
というのがとても分かりやすく伝わります。
今回は、
保育士経験のある私の視点から、
この絵本の魅力について解説していきたいと思います。
絵本「ノンタンのたんじょうび」のあらすじ
絵本「ノンタンのたんじょうび」は
ノンタンのたんじょうびを、
ぶたさんや たぬきさんなどの動物たちが
サプライズでお祝いする様子が
小さい子にも分かりやすく描かれています。
「ぶたさん、なにもってるの？」
「たぬきさん、なにもってるの？」
と、ノンタンは動物さん達にに声をかけますが、みんな
「ないしょ、ないしょ。ノンタンにはないしょ！」
と言って誰も教えてくれません。
こっそりみんなが入っていったおうちの窓から、
中の様子をのぞいてみようとしますが、
カーテンを閉められたり、
驚かされたりと結局、中を見ることはできません。
仲間外れにされたように感じて、
ノンタンは一人で丘の上で寂しそうにしています。
ノンタンはいったいどうなってしまうのでしょうか？！
この後、とても素敵な展開が待っています。
かわいい絵に癒されながら、
誕生日の楽しさだけでなく、
誕生日のお祝いををする人の
わくわくする気持ちを感じることができる絵本です。
絵本「ノンタンのたんじょうび」の魅力とは？
誕生日が楽しみになる
誕生会の前によくクラスで読み聞かせをしていました。
０歳児、１歳児の頃は見ていただけの子ども達が、
２歳児くらいからは
「〇〇ちゃん、もうすぐ誕生日！！」など分かってきていて、
嬉しそうに見ていました。
お祝いする側の楽しい気持ちが味わえる
動物さん達が、
サプライズのためにノンタンに
ぬきあしさしあしで近づいていくところでは、
自分たちがサプライズをするかのような
ワクワクした顔で見ていました！
誕生日がうれしい日という事や、
サプライズの楽しさが
少しずつ分かってきているのでしょうね。
この本は、
誕生日の嬉しさ、
楽しさを伝えるのにとても適している感じがしました。
「ぬきあし さしあし」というのが
子ども達のお気に入りだったので、
〇〇先生をおどろかせちゃおうか！と、
子ども達といっしょに
「そーっと、そーっと、ぬきあし、さしあし」
と近づいていき
（もちろん〇〇先生には、聞こえているので、
気づかないふりをしてくれています）
みんなで
せーので「わーーーっ！」とサプライズ？
驚かせごっこ？をして楽しんだりしました。
これが流行っていた時は、
色々な所で驚かされるのでちょっと大変ですが（笑）
その後に見せてくれる、
子ども達の得意げな顔がなんとも言えずかわいらしいです。
お友だちと同じ気持ちを共有する楽しさ、
一緒に何かをする楽しさなども
感じる事ができる絵本であるとも思います。
調理に興味を持つ
また、この本のもう一つ魅力は誕生日パーティーで出てくる、
ノンタンのかわいいクッキーでもあります。
うさぎさんやたぬきさん達が手作りで作ってくれた、
色々な形のノンタンのクッキーが本当にかわいくて、
それを一つひとつ見るだけでも楽しいです。
全体への読み聞かせではなく、
自由遊びの時に、
一人の子どもが、
これ読んでと持ってきて読んでいて、
「〇〇ちゃん、どのクッキーがいい？」
「これもおいしそうで迷っちゃうね～」
などと話していると、
いつの間にかみんな集まってきて、
「僕これ！」「〇〇ちゃんこれ！」
などみんなそれぞれ好きなのを
嬉しそうに選んでいました。
ノンタンクッキーのレシピ付き！
その本の最初と最後には、
かわいいノンタンクッキーの作り方がかいてあるのです！
私がこの本を読んだのは、
実は小学校に入ってからでした。
いとこの家で年下のいとこに本を読んであげていた時にみつけました。
まだ自分ではクッキーを作った事はなく、
こんなかわいいノンタンのクッキーを
自分でも作ってみたいと！思い、
いとこの家に行くたびにこの本を読んでいました。
実際にレシピをうつして帰り、
家でクッキー作りをした事も、
とても楽しかったのでよく覚えています。
購入したのは保育士になってからですが、
イラストも分かりやすいです。
かわいい動物たちがいっぱいで出てくるので
親しみやすいように感じます。
ノンタンシリーズは色もはっきりして見やすいので、
それも子ども達が好きな理由の１つだと思います。
この絵本は誕生日が楽しみになるきっかけ作りに最適です。
あまり大きいと置く場所もないですが、
サイズもちょうどよく、
手に取りやすいと思います。
デメリットは強いてあげるならば、
ノンタンがみんなに仲間外れにされて、
泣きながら丘の上に走っていく場面があるのですが、
その場面を読んでいる時は、
子どもたちは心配そうな、
不安そうな顔になって見ている事でしょうか。
（優しい気持ちが育っているからこそなのですが）
この絵本から、誕生日は嬉しい日というのは伝わりますが、
どうして特別なのか、
どうして嬉しい日なのかというのは
分からないかもしれません。
この本で、誕生日が楽しみな日と分かってきたら、
成長に合わせて、
「誕生日はあなたが産まれてきてくれた、特別な日なんだよ」
というのが伝えられる別の絵本を
読んでいくようにするといいのかなと思いました。
ただ、私のように小学校になって、
調理に興味が出てきて振り返りたくなる、
というような場合もあります。
今回このブログを書くのにあたり、
ノンタンのたんじょうびの絵本が置いてあるのを見つけた、
小学生の息子が「どんな本だっけ？」と読み返し、
「全ページに はち がいるね！」と教えてくれました。
はちがいるのは知っていましたが、
全部のページ？？
おどろいて読み返すと、
ノンタンが一人ぼっちで
寂しそうにしている所にも確かにはちさんがいました！！
作者の方が、
ノンタンが一人ぼっちにならないように、
さびしくないように、
描いたのかな？など想像してほっこりしました。
小さい時はもちろんですが、
しばらく手が届くところに
置いてあるといい絵本かもしれないですね。
まとめ
小さいうちは、誕生日ってなんだろう、
とよく分からないかもしれないですね。
ですが、この本を読むことで、
誕生日は嬉しい日、
特別な日というのが
少しずつ伝わっていくのではないかと感じました。
子どもは、
小さいうちは見ているだけかもしれませんが、
次第にノンタンが寂しそうな時に寂しそうな顔をしたり、
ノンタンが嬉しそうな時には
嬉しそうな顔をしたりする様子を見ると、
こちらも心の成長を感じて
嬉しくなれる絵本でもあります。
この記事が絵本
「ノンタンのたんじょうび」
の購入を検討している方の参考になれば嬉しいです！
最後まで読んでくださり、ありがとうございました！
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