「保育士の仕事量、多すぎない?」
そう検索してここにたどり着いたあなた。その感覚はまったくおかしくありません。
こんにちは、元保育士のれいです。
今日は、あなたの「多すぎる」という感覚が正しいことを、現場にいた人間としてそのまま伝える記事を書きます。
「ちょっと疲れてるだけかな」
「みんな頑張ってるから私も頑張らなきゃ」
…そう自分に言い聞かせているなら、少しだけ手を止めて読んでみてください。
「子どもと遊ぶのが仕事」じゃない、保育士のリアル
保育士と聞いて、世間がイメージするのは「子どもと遊ぶ仕事」かもしれません。
でも実際は、保育以外の仕事量が膨大です。
私が実際にやっていた仕事をざっと並べるだけでも、こんなにあります。
- 日々の保育(これが本業のはず)
- 連絡帳の記入(その日のうちに全員分)
- 日誌の記入
- 月案・週案・日案などの指導計画
- 子ども一人ひとりの発達記録
- 制作の準備(人数分の材料を切る、見本を作る)
- 壁面装飾の作成
- 誕生会の出し物(ペープサートなど)
- 行事の準備(発表会、運動会、生活発表会 など)
- 行事ごとの衣装・小道具づくり
- クラスだより・園だよりの文面作成
- 保護者対応(登降園時の会話、面談、電話)
- 会議・打ち合わせ
- 研修参加とレポート
- 園内の掃除
- 食事・おやつの介助
- 午睡チェック(5分おきに子どもの呼吸確認)
これを 全部、1人の保育士が日常的に回している と想像してみてください。
「多すぎる」のは、あなたの能力のせいじゃありません。構造的にそうなっているだけです。
私の1日|7時〜19時の中で、休憩はほぼ取れなかった
私の勤務はシフト制で、早番と遅番がありました。
大まかにいうと、朝7時から夜19時までのどこかで出勤・退勤する形です。
早番の日
朝7時前後に出勤。
まだ子どもが来ていない園で、その日の保育準備・掃除・連絡事項の確認をします。
7時半〜9時頃は順次登園で、保護者との対応、子どもの受け入れ、持ち物チェックがどっと押し寄せます。
日中
午前は外遊び・活動・制作。
午後は給食・午睡・おやつ・自由遊び。
午睡中の時間に「休憩」が設定されていることが多いのですが、実際はほぼ休憩になりません。
なぜなら、その時間に
- 連絡帳を全員分書く
- 日誌を書く
- 会議に出る
- 次の活動の準備をする
といった業務が詰め込まれているからです。
特に会議がある日は休憩ゼロ。
連絡帳と日誌は、その日のうちに書き切らないといけないので、結局ご飯を食べながら書類を書くのが日常でした。
遅番の日
夕方から夜19時頃まで残って、順次降園の対応。
最後の子を見送ってから、片付け・翌日の準備・記録の仕上げ。
書類が残っていればそのまま残業…ですが、これは次の章で詳しく書きます。
特にしんどいのは「年度末」と「新年度」
1年の中でも、飛び抜けて仕事量が爆発する時期があります。
それが 年度末(2〜3月)と新年度(4月) です。
年度末(2〜3月)
- 進級準備:持ち上がる子のクラス編成、引き継ぎ書類
- 卒園準備:卒園式、アルバム、卒園記念制作
- 新入園児の面談:4月から入る子どもとその保護者との事前面談
- 書類の山:1年分の発達記録、要録、引き継ぎメモ
通常業務をこなしながら、これら全部が上乗せされます。
新年度(4月)
- 新入園児の受け入れ:初日から泣き止まない子、初めての保護者対応
- 慣らし保育:短時間で始めて徐々に時間を延ばす期間。この時期は特に休憩が取れない
- 新しいクラスの立ち上げ:子ども同士の関係づくり、ルールづくり
- 新しい書類体系への切り替え
私も新年度の最初の2週間は、お昼ごはんを食べた記憶がない日が普通にありました。
泣いている子を抱っこしながら連絡帳を書いていたこともあります。
「みんな出勤してる」から、行かないわけにもいかなかった
年度末と新年度は、通常の勤務時間では絶対に終わらない仕事量があります。
だから何が起きるかというと、みんなが勝手に出勤して仕事を片付けるようになります。
- 土曜日、誰に言われるでもなく園に来る
- 日曜日、家族との時間を削って書類を進める
- 平日の夜、定時後も居残って作業
お金は出ません。
「自主的に来ている」という扱いだからです。
でも、行かないわけにもいかない雰囲気がありました。
そしてそれ以上に、物理的に行かないと間に合わないのが現実でした。
先輩も同期も当たり前のように出勤していて、
「自分だけ帰ります」とは、とても言えませんでした。
「みんなやってる」が、一番しんどかった
今振り返って一番しんどかったのは、仕事量そのものよりも、
「これが当たり前」だと思い込んでいたこと
です。
先輩も同期も、当然のように持ち帰り、当然のように土日出勤し、当然のように休憩を削っていました。
だから私も、「これは普通のこと」だと思っていました。
「疲れた」と言う自分がサボっているように感じて、口に出せませんでした。
でも他業種で働く友人に仕事の話をしたとき、驚かれたんです。
「え、それ給料出ないの?」
「休憩ないのに大丈夫なの?」
そこで初めて、外の世界から見たら異常な働き方なんだと気づきました。
仕事量に押しつぶされそうなあなたへ
もし今あなたが、
- 毎日「仕事量が多すぎる」と感じている
- 休憩が取れず、家に持ち帰るのが当たり前になっている
- 「みんなやってるから」と自分を納得させている
この状態なら、一度「外の世界」を見てみてほしい と思います。
ここでいう「外の世界」は、いきなり辞めることじゃありません。
転職サイトに登録して、他の園や働き方を知るだけでいいんです。
- 残業がきちんとつく園
- 持ち帰りゼロの園
- 小規模で仕事量が調整しやすい園
- 認可・認可外・企業主導型など、園の種類による違い
調べるだけで「今の環境は選択肢の一つにすぎない」と気づけます。
比較する軸ができるだけで、今の職場の受け止め方が変わります。
まずは情報を集める。登録無料で話を聞ける転職サービス
私がもし今保育士に戻って「仕事量、多すぎる」と思ったら、まずこの2つに登録します。どちらも 無料・相談だけでもOK です。
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エージェントによって紹介される求人が違うので、1社だけだと選択肢が狭くなります。
最後に|「当たり前だと思ってた」は、卒業していい
「保育士の仕事量、多すぎない?」という感覚は、正常です。
おかしいのはあなたじゃなくて、その働き方を「当たり前」にしてしまった現場の構造です。
当時の私は、それに気づくのにずいぶん時間がかかりました。
あなたには、もっと早く気づいてほしいし、もっと早く選択肢を持ってほしいと思っています。
辞めなくてもいいんです。
ただ、「外の世界もある」と知るだけで、心の余白が生まれます。
今日の小さな一歩として、まずは情報収集から始めてみませんか。
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